米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリーは9日、同社を2つの上場企業に分割し、来年半ばまでにストリーミングおよびスタジオ事業とテレビネットワーク事業に分離する計画を発表した。

発表資料によれば、ストリーミング・アンド・スタジオ事業にはワーナー・ブラザース・テレビジョン、ワーナー・ブラザース・モーション・ピクチャー・グループなどが含まれる。デービッド・ザスラフ最高経営責任者(CEO)が同事業を率いるという。

また、グンナー・ウィーデンフェルス最高財務責任者(CFO)はCNNやTNTなどを含むエンターテインメントやスポーツ、ニュースのテレビブランドを有する新会社「グローバル・ネットワークス」を率いる。新会社はストリーミング・スタジオ事業の20%の株式を保有し、同事業から得られる利益を負債軽減に充当する方針だ。

ワーナー・ブラザース・ディスカバリーの分離は、AT&T傘下のワーナーメディアとディスカバリーによる2022年の合併の大部分を解消するものとなる。

ザスラフ氏は投資家向けの電話会議で「ワーナー・ブラザース・ディスカバリーを分離するという決定は、両社が一体でいるよりも、今はそれぞれが別々の道を進む方が、より遠くへ、より速く到達できるというわれわれの考えを反映したものだ」と語った。

消費者の視聴習慣がこれまでの有料テレビからオンラインへと移りつつあり、ワーナー・ブラザースは最近、そうした変化に対応し、2部門体制への再編を完了した。米メディア企業は、ネットフリックスとの激しいストリーミング戦争に直面し、収益性の向上に苦戦している。アナリストは、企業が新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)後の景気低迷から回復を目指す中で、統合の波が広がると予測していた。

9日の米株式市場でワーナー・ブラザースの株価は一時13%高まで買い進まれた。

原題:Warner Bros. Plans to Split Streaming, Cable TV Businesses (1)

Warner Bros. to Split Into Streaming, Cable TV Companies

(抜粋)

(詳細を加えて更新します)

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