サンフランシスコ中心部の高層ビル2棟が5月30日、売却された。同市のオフィス市場が低迷する中、取引額は過去3年間で最大規模となった。

取得したのは、外食フランチャイズ業界の大物グレッグ・フリン氏と投資会社DRAアドバイザーズ。「マーケットセンター」と呼ばれる2棟について、約1億7700万ドル(約250億円)で購入した。事情に詳しい関係者が、取引額は非公開だとして匿名で語った。

「マーケットセンター」

不動産仲介のCBREグループによると、サンフランシスコで今年1億ドル超のオフィス物件取引が成立するのはこれが2件目。2022年以降では最大規模となる。

とはいえ、今回の売却は、マーケット・センターの価値が大幅に下落したことも示す。パラマウント・グループなどは19年にブラックストーンから7億2200万ドルでこの物件を取得したものの、パラマウントは4年後には「厳しい賃貸環境と迫る債務返済期限」を理由にその価値をゼロと評価した。

同市のオフィス市場は新型コロナウイルス流行以降、空室率上昇により打撃を受けていたが、掘り出し物を狙う投資家の関心を再び集めている。ハイテク産業が盛んなこの地で進む人工知能(AI)ブームも追い風になっている。

オフィスビルは地上22階建てと40階建ての2棟で構成されており、4月時点の入居率は44%だった。フリン氏はテナント誘致を目指して大規模改装を計画しており、「ザ・ブレイクルーム」と呼ばれるアクティビティーセンターの設置も予定。バスケットボールコートやクライミングウォールなどを備える方針だ。

原題:San Francisco Towers Are Sold in Biggest Office Deal Since 2022(抜粋)

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