(ブルームバーグ):値動きに賭けるだけでなく、利回り獲得も可能になる新世代の暗号資産(仮想通貨)上場投資信託(ETF)がウォール街デビューに向けて動き出している。
レックス・ファイナンシャルとオスプレイ・ファンズは5月30日、イーサとソラナに連動する新たなETF2本について、米証券取引委員会(SEC)から有効登録を受けた。同ETFでは、投資家がイーサをブロックチェーン運用のために預け入れて、その運用に貢献する対価として報酬を得ることができる「ステーキング」が提供される。
従来のように単に暗号資産の価格を追うETFとは異なり、「REX-Osprey Eth + Staking ETF」と「REX-Osprey Sol + Staking ETF」の2本は、暗号資産の伝統派が享受してきた報酬の一部を投資家にも分配することを目指している。
有効登録文書によって、ETFはいつでも上場できる状況にある。レックス・ファイナンシャルの創業者、グレッグ・キング最高経営責任者(CEO)は両ETFの6月半ばまでのローンチを目標としていると明かした。
既存の現物イーサETFには、ステーキング機能は含まれていない。
ブルームバーグ・インテリジェンスのETFアナリスト、ジェームズ・セイファート氏は「米国では現物暗号資産へのアクセスにステーキングを組み合わせた最初のバリエーションであり、これは重要な動きだ」と指摘した。
原題:Next-Gen Crypto Funds That Offer Rewards Beckon After SEC Signal(抜粋)
--取材協力:Vildana Hajric.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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