中国商務省は2日、貿易を巡る最近のコンセンサスに米国が違反したと非難し、自国の利益を守る措置を講じるとの報道官談話を発表した。トランプ政権が期待する米中首脳による早期の電話会談の見通しは不透明となっている。

商務省報道官は談話で、トランプ政権がスイス・ジュネーブでのコンセンサスを中国が破ったと主張したことに反論。こうした応酬で米中の貿易関係は再び揺らぐ恐れがある。トランプ氏は5月30日、習近平国家主席と電話会談を行いたいとの意向を表明。ハセット米国家経済会議(NEC)委員長は今週実施されるとの見通しを示していた。

中国は米国による人工知能(AI)半導体の輸出管理に関する新たな指針や、半導体設計ソフトの対中販売規制、中国人留学生のビザ取り消しといった差別的な制限を一方的に導入したとも批判した。

商務省は「米国が独断専行し中国の利益を損ね続けるなら、中国は自国の正当な権益を守るため、断固かつ強力な措置を講じるだろう」と言明。1月17日に行われた習主席とトランプ氏による電話会談で確認された共通認識が米国によって破られたとも主張したが、詳細には触れなかった。

米中間では関税措置を巡って5月に雪解けも見られたが、緊張が再び高まりつつある。トランプ政権は先週、中国人留学生のビザ取り消しを始める方針を発表したほか、中国に対する半導体設計ソフトの販売を制限する動きも強めている。また、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)は米政府が重要なジェットエンジン部品や関連技術の対中輸出も停止したと報じた。

トランプ大統領は先月30日、中国が関税を巡る休戦合意に違反したと非難したが、具体的な根拠は示さなかった。グリア米通商代表部(USTR)代表は中国が先端電子機器に必要な重要鉱物の輸出の加速に応じていないと不満を示した。

中国商務省は談話で、「こうした根拠のない非難を断固拒否する」とした上で、「中国はコンセンサスを厳格に実行してきた」と訴えた。

原題:China Accuses US of Violating Trade Truce, Vows Firm Response(抜粋)

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