(ブルームバーグ):ベッセント米財務長官は29日、中国との貿易協議は「やや停滞気味だ」と述べ、米中が合意に達するにはトランプ大統領と中国の習近平国家主席との電話会談が必要になるかもしれないとの認識を示した。
ベッセント氏はFOXニュースとのインタビューで、「今後数週間」に中国高官との間でさらなる交渉が行われると確信していると発言。ただ、両国首脳による個人的関与が不可欠だとの見解を示した。
ベッセント氏とグリア米通商代表部(USTR)代表は今月、スイス・ジュネーブで中国の何立峰副首相と会談し、相互の関税率を90日間大幅に引き下げることで合意した経緯がある。
ベッセント氏はインタビューで、「交渉の規模や複雑さを踏まえれば、両国首脳が互いに関与することが必要になるだろう」と話した。
このほか、幾つかの大型貿易交渉で合意に近づいているとし、進んだ段階にある協議の一つとして、30日にワシントンで日本の代表団との交渉に臨む予定だと述べた。
一方、米国際貿易裁判所が28日、トランプ政権の関税措置の多くの部分について違法との判断を下したことに関し、米国が交渉を行っている各国・地域の姿勢に変化は見られないと説明した。
「われわれの貿易相手にそうした動きは一切見られない」とした上で、「彼らは誠実に交渉に臨み、90日間の上乗せ関税停止期間の終了前に完了しようと努めている。過去48時間に彼らの態度に変化はうかがわれない」と話した。
原題:Bessent Says a Trump-Xi Call Could Help as Talks ‘a Bit Stalled’(抜粋)
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