トランプ米政権による関税引き上げを反映し、米国の関税収入が8月に新たな月間記録を更新した。それでも2024-25会計年度(24年10月-25年9月)の連邦財政赤字は、8月までで過去3番目に大きい。

米財務省の9日の発表によると、8月の関税収入は300億ドル(約4兆4200億円)と、前年同月比296%増加した。一方、8月の月次財政赤字は3450億ドルと、カレンダー要因調整後で前年同月比15%増えた。

24-25会計年度は最初の11カ月の関税収入が1720億ドルに達した。ベッセント米財務長官は8月段階で、年末にかけ関税収入は前月比で増加を続け、年間ペースで5000億ドルに向かう可能性があると予想した。

ベッセント氏は、国際緊急経済権限法に基づくトランプ政権の多くの関税発動について、連邦最高裁が適法性を認めると確信も示した。

収入の急増にもかかわらず、今会計年度の8月までの財政赤字総額は1兆9730億ドルに膨らんだ。財務省高官によれば、コロナ禍対応で多額の政府支出を余儀なくされた20年と21年に次ぐ大きさという。

原題:US Deficit Tracks Third-Highest Ever Even as Tariff Take Rises(抜粋)

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