(ブルームバーグ):4月の米中古住宅販売成約指数は、2022年9月以来の大幅な低下となった。高止まりする販売価格とローン金利で購入希望者が二の足を踏む中、春季の住宅販売シーズンは期待外れとなっている。
今回の統計は、物件価格が過去最高水準から下がり、住宅ローン金利も現在の約7%から6%程度まで落ち着くまでは中古住宅市場が引き続き低迷する可能性を示唆している。
住宅を売りに出す所有者が増えている一方で、ローン金利の低下を待つ動きも根強い。NARのチーフエコノミスト、ローレンス・ユン氏は「現在の市場は住宅ローン金利がすべてを左右している」と指摘した。

同氏は発表文で「住宅在庫が増えているにもかかわらず、販売件数の増加は見られない」とし、「住宅市場に買い手を呼び戻すには、より低い住宅ローン金利が不可欠だ」と続けた。
全米最大の住宅販売地域である南部では7.7%低下。西部では8.9%、中西部では5%の低下となった。
中古住宅販売成約は2月と3月には伸びを示し、春の重要な販売シーズンの力強い立ち上がりを期待させたが、勢いは続かなかった。
統計の詳細は表をご覧下さい。
原題:US Pending Home Sales Drop by Most Since 2022 on Mortgage Rates(抜粋)
(大3段落以降を追加します)
--取材協力:Chris Middleton.
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