政府の備蓄米の放出が始まるなか、参議院・農林水産委員会で29日、警察庁幹部は「国民のコメを求める強い気持ちにつけ込んだ詐欺は、今後、増加していくリスクがあり得る」との認識を示しました。

日本維新の会 松野明美 参院議員
「国の備蓄米のネット販売が信頼を逆手に取って被害が出るのではないかと思うのですが、コメ販売の詐欺被害に対して、リスクの認識はどのようにもっていらっしゃるのか」
警察庁長官官房 大浜健志 審議官
「国民のコメを求める強い気持ちにつけ込んだ詐欺は、今後、増加していくリスクがあり得るものと認識しております」

参議院・農林水産委員会で、日本維新の会の松野参院議員が“備蓄米の放出を政府がおこなっているという信頼感を逆手にした詐欺が起こるのではないか”と指摘したのに対し、警察庁幹部は▼詐欺への徹底した取締りや、▼詐欺サイトによる被害防止のための広報啓発活動を積極的におこなっていると強調しました。

また、詐欺サイトにユーザーがアクセスした際、危険なサイトの可能性があることを警告する取り組みもおこなっていると説明しました。

そのうえで、「詐欺被害が発生すれば速やかに所要の捜査を徹底し、犯人を検挙することはもとより、詐欺の被害防止に万全を期したい」としています。