「トレイン・ダディ(鉄道パパ)」の愛称で知られる元ニューヨーク市交通局長のアンディ・バイフォード氏が、ニューヨーク市ペンシルベニア駅の改修事業を率いることになった。総工費70億ドル(約1兆100億円)のプロジェクトを任される。

ダフィー米運輸長官の27日発表によると、バイフォード氏はペンシルベニア駅再開発を担うアムトラック取締役会の特別顧問に就任する。

アンディ・バイフォード氏

トランプ米政権は1カ月前、同駅を保有するアムトラックがプロジェクト運営をメトロポリタン交通局(MTA)から引き継ぐと発表。ダフィー長官は開発支援金を削減し、およそ1億2000万ドルを節減すると表明している。

「コスト削減とプロジェクトを予定通り完了させるというわれわれの目標を、アンディは共有している」とダフィー長官は声明で述べた。

バイフォード氏は過去にカナダのトロントや英ロンドンの都市交通システムを率いた経験があり、最近では米国で大規模なプロジェクトに取り組んでいる。2018年から20年までニューヨーク市交通局のトップとして、同市の地下鉄システムを危機から立ち直らせたことから、「トレイン・ダディ」と呼ばれるようになった。23年にはアムトラックに加わり、高速鉄道開発を指揮している。

声明によれば、バイフォード氏は駅の改修と近代化、コンコース収容能力の拡大などの任務を担う。

原題:NYC Penn Station’s Makeover Will Be Led by ‘Train Daddy’ Byford(抜粋)

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