ドイツの鉄鋼・工業製品メーカー、ティッセンクルップは、独立した各事業部門の過半数株式を保有する持ち株会社に転換する計画だ。完全に一体化された産業コングロマリット(複合企業)としての時代に終止符を打つ。

ティッセンクルップは26日、素材サービス・トレーディング部門と自動車技術部門をスピンオフ(分離)する方針を発表。先に打ち出していた鉄鋼部門と艦艇建造部門の全部または一部の売却計画を土台とするものだ。

ミゲル・アンヘル・ロペス・ボレゴ最高経営責任者(CEO)は発表文で、「こうした措置により、各事業が持つ価値創出の可能性を最大限に引き出し、投資や市場機会、さらなる成長に向けてそれぞれの独立性を戦略的に活用できるようになる」と説明した。

同社は鉄鋼を除く全事業について過半数株式を維持する方針で、鉄鋼部門については保有比率を50%以下にとどめる見通しだ。

同社株は26日、8.8%高で終了。この1年で株価はほぼ2倍に上昇している。

原題:Thyssenkrupp Plans to End Conglomerate Era in Bid for Turnaround(抜粋)

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