(ブルームバーグ):27日の債券相場は超長期債を中心に上昇。発行減額を巡る思惑が浮上しており、28日に行われる40年利付国債入札は順調に消化されるとの楽観論が強まっている。
三井住友トラスト・アセットマネジメントの稲留克俊シニアストラテジストは、前週末から連日で超長期債が買われ、地合いが変わった可能性があると語る。40年債入札については「3日間で超長期金利が大きく低下したというネガティブ要因と、地合いが好転しているというポジティブ要因の綱引きになるが、地合いの好転が勝り無難に消化される」とみる。
財務省が例年6月に開く国債市場特別参加者会合(PD懇)を前に、国債減額を巡る思惑が出ていることも買い材料になっている。りそなアセットマネジメントの藤原貴志チーフファンドマネジャーは、PD懇で30年債と40年債の発行減額が議題になり、早ければ7月にも発行額が減額される可能性があり、超長期金利は頭打ちになるとの見方を示した。

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