この夏の電力需給をめぐり、経済産業省は、節電要請を行わない方針を示しました。

武藤 経済産業大臣
「この夏は最低でも(電力供給の)予備率7%以上を確保できる見通しであるため、節電要請を行わない予定です」

武藤大臣は閣議のあとの会見で、電力供給の余力を示す「予備率」について、この夏は全国的に安定供給に最低限必要な「3%」を超えるとの見通しを示しました。

8月の予備率は、▼最も厳しい北海道、東北、東京、中部エリアが「7.6%」、▼その次に厳しい北陸、関西、中国、九州エリアが「9%」となっています。

ただ、武藤大臣は「異常気象や発電所のトラブル・停止のリスクなど予断を許さない状況だ」とも指摘し、緊張感を持って電力需給の状況を監視する姿勢を強調しています。