ビデオ会議サービスの米ズーム・コミュニケーションズが21日発表した2ー4月(第1四半期)決算で、法人顧客向けの売上高が市場予想を上回った。サービス強化が収入増につながっていることが示唆された。

発表によると、2ー4月の全売上高は前年同期比2.9%増の11億7000万ドル(約1680億円)と、アナリスト予想平均と一致。企業向け売上高は5.9%増の7億470万ドルと、市場予想平均(6億9520万ドル)を上回った。

ズームはここ数年間、従来のシンプルな会議アプリから、電話システムや人工知能(AI)アシスタントなどのツールを追加した職場プラットフォームへの進化に取り組んでいる。同社の株価は通常取引後の時間外で1%弱上昇した。

従業員のオフィス復帰が進み、米マイクロソフトの「チームズ」との競争が激化する中でも、法人顧客は引き続きズームのビデオ会議サービスを利用している。過去1年間の支出が10万ドルを超えた顧客数は8%増の4192となった。

2ー4月の一部項目を除いた1株利益は1.43ドル。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は1.31ドルだった。

5ー7月(第2四半期)の売上高は12億ドル、一部項目を除いた1株利益は1.37ドルとなる見込み。アナリスト予想平均は売上高11億9000万ドル、1株利益は1.34ドルだった。

ズームは通期売上高見通しを最大48億1000万ドルと、従来予想の約47億9000万ドルから引き上げた。これについてミシェル・チャン最高財務責任者(CFO)は、一部の消費者向け定額サービス料金の引き上げによるものだと、決算説明会で述べた。

原題:Zoom Reports Solid Revenue on Growth in Enterprise Customers (1)(抜粋)

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