グーグルの共同創業者、セルゲイ・ブリン氏がアルファベット株を約7億ドル(約1000億円)相当贈与したことが分かった。同氏の個人資産は1400億ドルを超える。

この贈与は21日の米証券取引委員会(SEC)への提出文書で判明した。アルファベット株約410万株の受取先は明記されていない。贈与された株はクラスA株とクラスC株が半々となっている。慈善団体への寄付のほか、信託や投資ビークルへの移転も考えられる。

ブリン氏のファミリーオフィスの広報担当者にコメントを求めたが、すぐに返答はなかった。

グーグルの親会社アルファベットの株価はこの日、一時5.6%高を付けた後、2.8%高で通常取引を終えた。グーグルは前日の年次開発者会議で、検索の「AIモード」を全米のユーザーに提供すると発表。ユーザーがAIモデルと直接対話できるこの新機能は、オープンAIの対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」に似た体験を提供するとして注目されている。

ブリン氏は2023年にも、グーグル年次開発者会議でのAI検索発表後に約6億ドル相当の株式を寄付していた。また24年の5月と11月にもそれぞれ1億ドル強相当の株式贈与を報告している。

同氏はパーキンソン病の研究にしばしば寄付してきたほか、気候変動と医療に特化した非営利団体も有している。

ブルームバーグ・ビリオネア指数によれば、ブリン氏の純資産は現在1443億ドルで世界富豪番付で10位となっている。

原題:Google’s Sergey Brin Gives Shares Worth $700 Million as a Gift(抜粋)

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