(ブルームバーグ):CRM(顧客管理)ソフトウエア最大手の米セールスフォースは、職場コミュニケーションツール「スラック」を連邦政府向けに割引価格で提供する。トランプ政権がテクノロジー費用の削減を目指す中、同社は他のソフトウエア企業に続き価格を引き下げる。
米一般調達局(GSA)の19日の声明によれば、連邦政府機関は11月まで最大9割引きでスラックを利用できるようになる。これまでは機関ごとの交渉で、より小幅で断片的な割引だったが、それに代わることになるとGSAは説明した。
米政府はここ数週間で同様の契約をアドビやアルファベット傘下グーグルなどとも結んでいる。
GSAの連邦調達サービス(FAS)責任者、ジョシュ・グルエンバウム氏は、これらの短期契約について、翌年度以降の長期割引契約の先駆けになると説明。トランプ政権はソフト会社との交渉をGSAに一本化するプロセス「OneGov」を通じ、連邦政府の巨大な購買力を活用してより有利な価格条件を引き出すことを目指している。
イーロン・マスク氏が率いる連邦政府支出削減の取り組みである「政府効率化省(DOGE)」は、多くの政府機関が実際に使用している以上のソフトのライセンス料を支払っていると主張。3月には特にアドビやサービスナウなどをやり玉に挙げていた。
セールスフォースの公共部門ビジネス責任者デーブ・レイ氏は、「当社は政府および最終的には米国民を支援する新たな方法を見つけることに尽力している」と発表文でコメントした。
原題:Salesforce Cuts Slack Price for Government, Following Google(抜粋)
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