(ブルームバーグ):米商品先物取引委員会(CFTC、定員5人)は、近い将来に委員がわずか2人になる見通しだ。民主党のクリスティ・ゴールドスミス・ロメロ委員が月末に退任すると発表したためだ。
ゴールドスミス・ロメロ氏は、トランプ大統領がCFTC委員長に指名したブライアン・クインテンズ氏が上院で承認され次第退く意向を示していた。上院農業委員会はまだ、クインテンズ氏の指名承認公聴会の日程を発表していない。
クインテンズ氏はベンチャーキャピタル大手アンドリーセン・ホロウィッツの暗号資産(仮想通貨)部門で規制政策責任者を務めた経歴がある。
ゴールドスミス・ロメロ氏の辞任は、共和党のサマー・マーシンガー委員の退任の翌日になる見通し。マーシンガー氏は、暗号資産業界の主要業界団体の一つであるブロックチェーン協会の代表に就任することが決まり、退任の意向を14日に発表していた。
これにより、既に4人体制となっていた同委には共和党のキャロライン・ファム委員長代行と、民主党のクリスティン・ジョンソン委員の2人だけが残ることになるが、ファム氏もクインテンズ氏の指名承認後に辞任する意向を明らかにしている。
CFTCが2人の委員で運営された例は、過去にも政権移行期に見られた。
法律事務所カッテン・マッチン・ローゼンマンのパートナーで、CFTC法務顧問をかつて務めたダニエル・デービス氏によれば、委員が2人でもCFTCは法的に定足数を満たしており、運営は可能だという。
原題:CFTC to Dwindle to Two Members After Goldsmith Romero Departure(抜粋)
--取材協力:Nicola M White.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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