19日の債券相場は下落が予想される。米格付け会社ムーディーズ・レーティングスが米国の信用格付けを引き下げ、米長期金利が上昇した流れを引き継ぐ。

ムーディーズは16日、米国の信用格付けを最上位の「Aaa」から「Aa1」へと1段階引き下げた。米国債相場は発表後に下げ幅を拡大し、米10年国債利回りは一時前日比6ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い4.49%に上昇した。

三菱UFJモルガン・スタンレー証券の藤原和也債券ストラテジストは「先週末の米国市場は格下げの影響を十分消化しきれてないため、時間外取引で米国債売りが広がりやすく、日本国債にとっても売り手がかりになる」と語る。特に超長期債は財政拡張リスクが意識されているため、一段と金利上昇圧力が強まる可能性があると指摘する。

同氏の新発10年物国債利回りの予想レンジは1.46-1.49%(16日は1.45%で終了)、先物中心限月6月物は139円ちょうど-139円40銭(同139円53銭)。

先物夜間取引で6月物は16日の日中取引終値比12銭安の139円41銭で終えた。

日銀買い入れオペ

  • 定例の国債買い入れオペの対象は残存期間1年超3年以下、3年超5年以下、5年超10年以下、25年超で、買い入れ額はそれぞれ2750億円、2750億円、3000億円、750億円
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