経営立て直しを急いでいる日産自動車が、国内で18年ぶりとなる早期退職者の募集を行うことがわかりました。

関係者によりますと、日産は早期退職の募集をすでに従業員に通知していて、今年7月から8月末までに実施するということです。

対象は45歳以上65歳未満の社員で、「開発・生産・デザイン部門」を除く勤続5年以上の部課長や一般職、シニア職員としています。

対象者には退職金の上乗せや再就職の支援などを行う方針です。募集人数については明かされていません。

会社側は理由について、「関税などの新たな要因によって事業環境がさらに厳しさを増す中、管理費の適正化が非常に重要になる」と説明しているということです。

日産の経営立て直し策をめぐっては、2027年度までを目途に、全世界で17ある工場のうち7つの工場の閉鎖を発表していて、全世界で2万人の人員削減を行う方針を明らかにしています。