(ブルームバーグ):トランプ米大統領は、ロシアのプーチン大統領と19日朝に電話会談すると明かした。ウクライナ戦争をどう終結させるか議論するという。
ウクライナのゼレンスキー大統領や北大西洋条約機構(NATO)加盟国の「さまざまなメンバー」とも話をするとしている。
トランプ氏は「実りある一日となり、停戦が実現し、この非常に暴力的で決して起きるべきではなかった戦争が終結することを願う。神のご加護を!!!」と自身のSNSトゥルース・ソーシャルに投稿した。
米大統領の投稿の数時間後、ロシア軍はウクライナに対し、2022年2月の全面侵攻開始以降で最大規模となるドローン攻撃を仕掛けた。
ウクライナとロシアの当局者は16日、トルコの仲介で3年余りで初めての直接協議を行った。捕虜1000人の数日以内の交換では合意したものの、プーチン氏が出席を見送ったほか、派遣した代表団も比較的低位で停戦案へのコミットメントも示さなかったことから、協議への期待は当初から低かった。
イスタンブールでの同協議でロシア側は5地域の割譲を要求するなど、自国の要求を繰り返した。
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トランプ氏は16日、FOXニュースのインタビューで、停戦を実現する唯一の方法はプーチン氏との直接会談かもしれないと示唆。また、ロシアを抑える切り札を持っていないとしてゼレンスキー氏を非難した。
ロシア政府のペスコフ報道官は17日、トランプ、プーチン両氏の電話会談が準備されていると発表した。ルビオ米国務長官は同日、首脳会談が行われる可能性がある場所の一つとしてバチカンを挙げていたほか、ロシアのラブロフ外相と会談した。
これに先立ち、ペスコフ報道官はロシアが停戦条件リストを準備中で、ウクライナ側と非公式に交換すると17日述べた。ロシア国営メディアが伝えた。一方、ゼレンスキー氏は停戦に持ち込むためのロシア制裁強化を改めて求めた。
ウクライナ空軍のテレグラムへの投稿によると、ロシアは18日の早い時間に、ウクライナに対し273機の「シャヘド」無人機およびデコイドローンを飛ばした。防空部隊が無人機88機を撃墜し、デコイドローン128機を無力化したという。
キーウ州では女性1人が死亡し、3人が負傷したと、同州軍事行政当局の責任者ミコラ・カラシュニク氏がテレグラムで述べた。
ロシア国防省は、18日午前にベルゴロド州上空でウクライナのドローン14機を撃墜したと発表した。
原題:Trump Plans Call With Putin to End ‘Bloodbath’ in Ukraine (2)(抜粋)
(ロシアによるドローン攻撃を追加して更新します)
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