人工知能(AI)向けクラウドサービスを展開する米コアウィーブは、対話型AI「ChatGPT(チャットGPT)」を手掛ける米オープンAIに追加のクラウドコンピューティング容量を提供する契約を締結した。契約の規模は最大40億ドル(約5800億円)で、両社の関係がさらに強化されることになる。

15日の発表資料によると、オープンAIは契約金額を2029年にかけて支払う予定。コアウィーブは14日の決算説明会で40億ドルの契約に言及していたが、相手先については「企業向けAI事業者」とのみ説明し、社名は伏せられていた。

コアウィーブの株価は15日の米株式市場で一時8%上昇したものの、終値では2.5%安。3月のIPO(新規株式公開)以来、60%超上昇している。

IPOを控えた段階で、コアウィーブはオープンAIとの5年契約締結を発表しており、その契約総額は約120億ドルに達する。この契約により、オープンAIはコアウィーブに対し相当な出資を行うと、ブルームバーグ・ニュースが当時報じていた。

オープンAIとの関係強化は、コアウィーブの主要顧客の一社であるマイクロソフトへの依存低下につながる可能性がある。米証券取引委員会(SEC)への提出資料によれば、2024年においてマイクロソフトはコアウィーブの売上高全体のほぼ3分の2を占める上位二社のうちの一社だった。

原題:OpenAI Grows CoreWeave Tie-Up With New $4 Billion Cloud Deal (1)(抜粋)

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