北米と欧州間の旅行は今夏に大幅に落ち込む見通しだ。航空分析会社シリウムがまとめたデータによれば、大西洋をまたぐ双方向の旅行需要は10%前後の減少になると予想されている。

北米から欧州への旅行は、6-8月に前年同期比で約10%減少する見込み。欧州から北米の旅行予約は12%減少している。

第三者の旅行代理店から収集された最新の予約データは、多くの航空会社が最近の決算発表で暗に示していたように、北米・欧州間の旅行需要が減速していることを示唆している。市場の不安定さ、継続中の貿易戦争、米国の入国審査の厳格化が重しとなっている。

少数の目的地への旅行の予約状況を調べた今回のデータによると、欧州の都市で予約の減少が目立つのは、ミュンヘン、アムステルダム、アテネ、ローマ。域内の主要都市で予約が増加しているのはリスボンだけだ。

北米では、特にサンフランシスコ、首都ワシントン、ロサンゼルス、ヒューストンへの旅行需要の大幅な減少が見込まれている。

 

原題:Transatlantic Summer Travel Expected to Fall Near Double Digits(抜粋)

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