NTTはITサービスやデータセンター事業などを手がけるNTTデータグループを完全子会社化すると発表しました。

NTTは主力事業が固定電話から携帯電話やITサービスに移るなか、2020年におよそ4兆円を投じて、NTTドコモを完全子会社化するなどグループの再編を進めています。

こうしたなか、NTTは、上場子会社のNTTデータグループを完全子会社化することを決めました。

NTTはデータグループの株式をおよそ58%保有していますが、残りをTOB=株式公開買い付けで買い取るということで、投資総額はおよそ2.4兆円にのぼります。

NTT 島田明 社長
「NTTデータグループがNTTグループのグローバルソリューション事業における中心的な役割を担う体制をさらに強化し、グループ全体の成長をさらに加速していくことを目指してまいりたい」

NTTデータグループ 佐々木裕 社長
「ITサービス市場の中でも世界シェア3位のデータセンター事業を有するユニークなサービスプロバイダーとして、お客様に対して価値を提案し続けております」

データグループは、官公庁・金融機関のITサービスやAI開発に欠かせないデータセンターのほか、NTTグループの海外事業を統括しています。

NTTは現在、次世代光通信「IOWN」の研究開発を進めていて、再編を通してさらに競争力を高めたい考えです。