トヨタ自動車はグループ全体の決算を発表し、売り上げにあたる営業収益が過去最高となった一方で、トランプ政権による自動車関税で4月から5月の影響として、営業利益が1800億円押し下げられる見通しです。

トヨタ自動車 佐藤恒治社長
「足元では通商関係をはじめ、自動車産業を取り巻く環境は大きく変化している」

トヨタ自動車が発表した昨年1年間の決算は、売り上げに当たる営業収益が前の年と比べて6.5%増え48兆367億円となり、過去最高を更新しました。ただ、本業の儲けを示す営業利益は10.4%減り、4兆7955億円となっています。

一方で、トランプ政権による25%の自動車への追加関税について、今年度の業績見通しに4月から5月分の影響を折り込み、営業利益が1800億円押し下げられるとしています。

トヨタ自動車 佐藤恒治社長
「関税の詳細については、まだまだ流動的であるので、非常に先を見通すというのは、まだ現段階では難しい」

また、今年度の業績見通しでは、営業収益が増える一方で、営業利益は20.8%減って3兆8000億円と大幅な減益を見込んでいて、為替の変動によって7450億円の減益要因となるとしています。