1日の米株式市場の時間外取引で、オンライン掲示板を運営する米レディットが急伸。4-6月(第2四半期)の売上高見通しが市場予想を上回り、経済減速の影響がデジタル広告業界にはまだ波及していないことを示唆した。

同社は4-6月期の売上高を4億1000万-4億3000万ドル(約596億-625億円)と予測。ブルームバーグがまとめたアナリストの予想平均では3億9290万ドルが見込まれていた。

レディット株は時間外取引で一時19%余り上昇した。

トランプ米政権がもたらした貿易戦争がデジタル広告業界に及ぼす影響を懸念する投資家にとって、同社の予測は安心材料となった。

競合する米メタ・プラットフォームズは今週に入り4-6月期売上高について、アナリスト予想と一致する見通しを発表。一方、写真・動画共有アプリ「スナップチャット」を運営する米スナップは、市場の「不確実性」を理由に見通しを示さなかった。

レディットのジェニファー・ウォン最高執行責任者(COO)はインタビューで、「より広範なマクロ経済環境の影響は免れない」としながらも、「当社は不確実性の時代に重要な役割を果たしている」と指摘。不安定な経済に不安を抱えるユーザーは、十分な情報に基づいて購買判断を下すため同社のプラットフォームを利用していると説明した。

1日の発表資料によると、1-3月(第1四半期)の売上高は3億9240万ドル。アナリスト予想平均は3億6930万ドルだった。1日当たりアクティブユーザー数(DAU)は前期比6%増の1億810万人と、アナリスト予想をわずかに上回った。ただ、メタやスナップと比べるとはるかに少なく、アナリストらはグーグル検索からのトラフィックにレディットが依存していることを懸念要因としている。

原題:Reddit Surges After Posting Sales Beating Analyst Estimates (1)(抜粋)

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