インド準備銀行(中央銀行)は、2025年の経済成長率が6.5%になるとの見通しを示した。世界経済の不確実性が高まる中でも、主要国で最も高い水準になると指摘した。

同中銀のマルホトラ総裁は米ワシントンで講演し、6.5%という成長見通しについて「ここ数年の水準を下回り、当局の目標にも届かないものの、過去のトレンドとおおむね一致しており、主要国の中では最も高い」と指摘した。講演内容は27日、インド中銀のウェブサイトで公表された。

トランプ大統領の関税政策が世界的な貿易摩擦を招くなか、世界経済の成長見通しが悪化している。こうした状況を受け、インド中銀は9日、2会合連続で利下げを決定した。さらに、政策姿勢を「緩和的」に転換し、追加の金融緩和に踏み切る可能性も示唆した。

マルホトラ総裁は「多くの先進国が経済への逆風や成長見通しの悪化に直面する中、インド経済は力強い成長と安定性を維持している。長期的な価値や投資機会を求める投資家にとって、自然な選択肢になっている」と述べた。さらに「国内需要が堅調で、輸出依存度も比較的低いため、外部環境の影響を受けにくい」と指摘した。

原題:India’s Economy to Grow 6.5% Despite Global Swings, RBI Says(抜粋)

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