高市総理はG20サミットに出席するため、きょう午後、南アフリカへ出発しました。日中関係の緊張が高まるなか、中国側と接触の機会があるかが焦点です。

高市総理は、南アフリカのヨハネスブルグで22日から開かれるG20=主要20か国の首脳会議に出席します。

台湾有事に関する答弁をめぐり日中間の対立が深まるなか、現地で中国の李強首相との接触の機会があるかが焦点となっています。

中国側は「会談の予定はない」としていますが、日本の外務省幹部も立ち話などが発生する可能性は否定しない一方、「中国側が拒否するなら無理に追いかける必要はない」と話していて、首脳間の対話が実現するかは不透明です。

一方、高市総理は出発前、中国との関係について先月、習近平国家主席との会談で確認した方向性について、「一切変わりがない」と強調しました。

高市総理
「私と習主席との間で、『戦略的互恵関係の包括的推進』と『建設的かつ安定的な関係の構築』という大きな方向性を確認しました。こうした考えに一切変わりはございません」

また、存立危機事態についても、「実際に発生した事態の個別、具体的な状況に即して総合的に判断する。政府の立場は一貫している」と述べました。