米サウスウエスト航空のボブ・ジョーダン最高経営責任者(CEO)は、米航空業界が既に景気後退(リセッション)入りしたとの認識を示した。エコノミストによる公式な宣言を待つまでもなく、業界の現状は明らかだとしている。

ジョーダン氏は、新型コロナ禍の期間を除けば、米国内のレジャー旅行需要が例のない規模で落ち込んでいると指摘。少なくとも米航空業界では景気後退が本格化していると述べた。

「現状を景気後退と呼ぶかどうかは問題ではない。この業界にとってはすでに景気後退が始まっている」とインタビューで語った。

サウスウエストを含め、通期の業績予想を撤回する米航空会社が増えている。景気の不透明感で消費者の不安が高まり、年内の旅行需要や運賃の動向を正確に予測するのが不可能になっているためだ。

他の米航空会社がより広範な国際線ネットワークと多くの法人顧客を抱えているのに対し、サウスウエストは収入の多くを国内のレジャー旅行者に依存している。このため同社の予約状況は米消費者心理の急激な変化によって左右されやすくなっている。

ジョーダン氏は「消費者は不安な時に支出を控える。直ちに支出を止める可能性もある」と述べた。

原題:Southwest CEO Says US Airline Industry Is Already in a Recession(抜粋)

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