トランプ米大統領は23日、人工知能(AI)を活用した教育・労働力訓練の強化を目指す大統領令に署名した。トランプ政権は急速に進歩するAIを重要な優先課題としている。

AIに関する大統領令は、トランプ氏がこの日承認した一連の行政措置の一つで、米国がこの分野で優位性を維持する上で不可欠とされる提案が盛り込まれた。

米政権のファクトシートによると、大統領令では「AI教育に関するホワイトハウス作業部会」を設置し、その座長に米大統領府科学技術政策局(OSTP)のマイケル・クラツィオス局長が就くことが明記された。

また、初等中等教育(K-12)におけるAI学習や学術分野のAIツール活用を支援する官民連携の仕組みづくりも作業部会に指示した。

さらに、教育省に対し、教員研修の裁量的助成金プログラムでAI利用を優先するよう指示。また全米科学財団(NSF)に対しては、教育分野でのAI活用に関する研究に重点を置くよう求めた。労働省にも、AI関連実習の参加拡大やAI認証制度の推進を指示した。

トランプ氏は「AIが未来を切り開く」と述べ、既にAIが「数兆ドル規模」の投資を呼び込んでいると指摘した。

原題:Trump Signs Orders on AI Education, College Accreditation(抜粋)

--取材協力:Jennifer A Dlouhy.

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