(ブルームバーグ):米株市場の時価総額はすでにピークに達しており、今後は米株、米国債、ドルにさらなる調整が起きる可能性があると、米投資銀行ジェフリーズの株式戦略責任者、クリストファー・ウッド氏が述べた。
同氏は電話インタビューで、「投資家はポートフォリオのリバランス(資産の再配分)において、中国、インド、欧州の資産を加えることを検討すべきだ」と語った。
米株の時価総額は、MSCIオールカントリー・ワールド指数(ACWI)全体に占める割合が昨年12月後半に過去最高に達したとし、これは1980年代終盤の日本株市場と似た構図だと指摘。
「ドルは長期的な下落トレンドに入りつつあり、それが世界全体に占める米国株の時価総額比率を低下させることになる」とも分析した。
ウッド氏の見解は「米国例外主義の終焉(しゅうえん)」という世界的な相場観と一致している。特に、トランプ米大統領による関税政策の混乱が、米国の先行きに対する懸念を強めている。
「米資産が下落するというだけでなく、欧州、中国、インド資産が値上がりするという側面が重要だ」とウッド氏は述べた。
原題:Jefferies’ Wood Says Best Over for US Stocks, Sees More Losses(抜粋)
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