(ブルームバーグ):24日の東京外国為替市場の円相場は1ドル=142円台後半に上昇。日米通商交渉で通貨目標を求めないとのベッセント米財務長官の発言を受けた円売りが一巡。24日にも行われる見通しの日米財務相会談への警戒感が根強く、円買い・ドル売りが優勢となっている。
あおぞら銀行の諸我晃チーフマーケットストラテジストは、ベッセント氏の発言でドル・円は上値を試した後、実際の財務相会談を警戒してややドルが重くなっていると指摘。ニュアンスを含めた実際の内容が重要であり、「会談後のコメント次第ではドル・円が下押すことも警戒される」と述べた。
23日の海外市場の円相場は一時143円57銭と15日以来の水準に下落。一方、24日の東京市場では142円60銭まで円買い・ドル売りが進んでいる。
三菱UFJ信託銀行資金為替部マーケット営業課の酒井基成課長は、一部で報じられたトランプ米大統領の対中関税緩和姿勢を否定するコメントも出ており、「ドルの上値を追っていくのは禁物だ」と述べた。

もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
©2025 Bloomberg L.P.