(ブルームバーグ):トランプ米大統領は対中関税引き下げを一方的な形で提案したことはないと、ベッセント米財務長官が述べた。
ベッセント氏は23日、ワシントンで開かれた国際金融協会(IIF)のイベントで基調講演を行った後、記者団の質問に回答。トランプ氏から中国に対し、関税引き下げが一方的に提示されたことはないと表明した。
トランプ氏は22日、米国の関税は「大幅に下がるだろうがゼロにはならないだろう」とし、中国の習近平国家主席に「強硬姿勢をとる」必要性があるとは考えていないと述べていた。
ベッセント氏は、中国については関税だけでなく、非関税障壁や政府補助金など複数の要因にトランプ政権として目を向けていると説明。米中関係で最も強固なのは首脳間だが、その対話時期に関するスケジュールはないと述べた。貿易の完全なリバランスには、2-3年かかるだろうとの見方も示した。
別の場でトランプ氏は23日、米国は中国と公平な合意を結ぶと語った。
ベッセント氏はまた、米印の貿易協定は合意「間近」に迫っていると述べた。
原題:Bessent Says No Unilateral Offer From Trump to Cut China Tariffs(抜粋)
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