中国のスマートフォンメーカー、小米(シャオミ)は初のスポーツタイプ多目的車(SUV)発表を延期した。自社の電気自動車(EV)主力モデルが絡む死亡事故を受けたもので、テスラや比亜迪(BYD)追撃を目指す同社の戦略にとって痛手となる。

事情に詳しい関係者によると、小米は当初、電動SUV「YU7」販売開始を6月または7月に予定していたが、延期する。新たな発売日はまだ決まっていない。上海で今週開催の自動車ショーでYU7を公開する計画も撤回したという。関係者は社内の計画を理由に匿名で語った。

関係者によれば、小米は年1回の投資家説明会の予定も4月下旬から6月に変更した。

こうした延期は、小米が進める100億ドル(約1兆4200億円)規模のEVプロジェクトに打撃だ。同プロジェクトは、小米の共同創業者である雷軍会長が自身にとって最後のスタートアップと位置付けている。小米がこれまで発売したEVは1モデルにとどまっており、SUVへの進出は、中国でテスラやBYDといった既存勢力に挑む上で重要な一歩になる。

小米の担当者にコメントを求めたが、回答は得られていない。

原題:Xiaomi Delays Release of First SUV After Fatal Road Accident(抜粋)

--取材協力:Jessica Sui.

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