(ブルームバーグ):トランプ米大統領はヘグセス国防長官について、「不満を持つ職員」から攻撃を受けているようだとしつつ、そうした状況下にもかかわらず「素晴らしい仕事をしている」と述べた。ヘグセス氏は、職員の解雇や情報漏えいを巡る調査、軍事攻撃に関する機密情報をセキュリティー対策が施されていない別のチャットでも共有したとの報道を受けて厳しい立場に置かれている。
トランプ氏は21日、ホワイトハウスで記者団に対し、イエメンの親イラン武装組織フーシ派に対する米軍の攻撃に言及する形で、「どれほどの機能不全に陥っているかフーシ派に聞いてみれば良い」と語った。
米国防総省の報道官を最近辞任したジョン・ウリオット氏は先に、同省が第2次トランプ政権発足後の数カ月に職員を巡るトラブルや相次ぐ人事異動に見舞われ、「完全な崩壊状態」に陥っており、ヘグセス長官は更迭される可能性があると述べていた。
ウリオット氏の発言に先立ち、情報漏えい調査の過程で解雇されたと報じられた国防省高官3人が声明を発表。自分たちが調査対象となっている理由や、調査が進行中であることさえ知らされていなかったと表明した。
ヘグセス氏は、フーシ派を攻撃する機密情報を通信アプリ「シグナル」で共有したとして既に調査を受けた。チャットグループにはトランプ政権高官のほか、米誌アトランティックのジェフリー・ゴールドバーグ編集長も誤って招待されていた。ゴールドバーグ氏はその後、この件を同誌で報じた。
こうした中、ヘグセス長官がイエメンでの軍事攻撃に関する機密情報を、妻と兄弟を含むグループとシグナルの別のチャットで共有していたと、事情に詳しい関係者が明らかにした。別のチャットでの情報共有については、米紙ニューヨーク・タイムズ(NYT)が先に報じていた。
この別のチャットグループについて質問を受けたトランプ氏は、「またメディアのいつものやり方だ。あれは古い話だ。何か新しいものを探してみたらどうだ」と語った。
ヘグセス氏は21日、ホワイトハウスで記者団に対し、NYTの報道について「重要ではない」と一蹴。「不満を持つ元職員らによる古いニュースを基にした匿名の中傷」に基づいた記事だと語った。
さらに、「私はトランプ大統領と話した。われわれは闘い続ける」とし、自身とトランプ氏との「認識は完全に一致している」と続けた。
トランプ氏は、シグナルのチャットでの最初の情報共有を巡り、ヘグセス長官やウォルツ大統領補佐官(国家安全保障担当)を解任しなかった。ウォルツ氏は、最初のグループチャットを立ち上げた人物。国防総省の監察総監は、上院の有力議員2人の要請を受けて、この件を調査中だ。
国防総省のパーネル報道官はX(旧ツイッター)に投稿した声明で、「シグナルのチャットに機密情報は一切含まれていなかった。彼らが何通りもの切り口で報じようとも、それは変わらない」と表明。NYT紙などの情報源は同省を解雇された元職員に限られているとも指摘した。
米公共ラジオNPRは米当局者を引用し、ホワイトハウスが新たな国防長官を探すプロセスを開始したと報じた。当局者の名前は明らかにしていない。
これに対してホワイトハウスのレビット報道官は「フェイクニュースだ」とX(旧ツイッター)に投稿し、報道内容を否定した。
原題:Hegseth Is Under Attack by Disgruntled Employees, Trump Says (1)、Leavitt Denies NPR Report on Search for New Defense Chief (1)(抜粋)
(最終2段落にNPRの報道内容とレビット報道官による否定を追加し、更新します)
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