米司法省は16日、トランスジェンダー女性の女子スポーツ競技への参加を認める州法が米連邦法に違反するとして、メーン州を同州の米連邦地裁に提訴した。

トランプ政権は、トランスジェンダー女性が女子スポーツで競うことに反対の立場。こうした事案は少ないが、保守派が強く批判している。

提訴について司法省は同日の声明で、「メーン州が連邦法順守を怠ったことに対する直接的な対応だ」とした上で、「これら違反を是正し女性の市民権を守るため、利用可能なあらゆる法的手段を引き続き活用していく」と表明した。

31ページに及ぶ訴状によると、メーン州の学校政策は「競技成果を公共の場で確認・認識されることや、大学スポーツのスカウトや奨学金の機会拡大という、選手として得られる平等な恩恵を女性に与えていない」としている。

同省は、1972年に成立し、学校での男女差別を禁じた教育改正法第9編(タイトルナイン)と、連邦政府からの助成金受給に関する契約義務にメーン州が違反したと主張した。

タイトルナインでは、助成金を受ける学校や大学など教育機関が、スポーツ参加で女性に平等な機会を保証することを義務付けている。

原題:DOJ Sues Maine Over Trans Women Competing in Female Sports (2)(抜粋)

--取材協力:Cam Baker.

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