(ブルームバーグ):今月に入りクレジットスプレッドが大幅に拡大しているが、米金融当局が介入せざるを得ないと考える水準からはほど遠いと、UBSのストラテジストが指摘した。
マシュー・ミッシュ氏率いるUBSのストラテジストは13日付のリポートで、「現在の指標からは、介入が直ちに正当化されるとは示唆されていない」と述べた。
UBSはニューヨーク連銀の算出する指数を使用し、米国債に対する社債のプレミアムを基に米当局が介入する水準をモデル化している。UBSの推計によれば、米当局が介入に踏み切るにはハイグレード債の場合なら米国債を約200ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上回る必要があり、ジャンク債なら同720bpとなる。
11日時点でその差はそれぞれ113bpと419bpだった。
米金融当局の2つの責務は、物価安定と最大限の雇用に重点を置いているが、信用市場と金利市場が円滑に機能することで、こうした責務が達成される。これまでの介入には資産購入やファシリティーの設立などが含まれている。
原題:UBS Says Credit Market Rout Has Ways to Go Before Fed Steps In
(抜粋)
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