(ブルームバーグ):米業界調査会社IDCによると、アップルのスマートフォン「iPhone」の出荷台数は1ー3月(第1四半期)に前年同期比で10%増加した。想定されている米国の対中関税の影響を回避しようと、アップルは在庫を確保している。
IDCによれば1-3月期のiPhone出荷台数は5790万台と、前年同期の5260万台から増加した。出荷増は必ずしも需要急増が理由ではなく、中国発の対米輸出品に賦課される関税の相殺を目的とした在庫積み上げに伴うものだと、IDCは指摘する。
ブルームバーグ・ニュースは以前、アップルをはじめとする消費者向けテクノロジー企業は、トランプ米政権による関税措置に備えて数カ月前から米国の流通在庫を積み増していると報じた。
IDCは、「潜在的なコスト上昇と混乱を緩和することを目的とした供給サイドの事情により、第1四半期の出荷台数は、基調的な消費者需要に基づいた予測を上回る水準へと事実上押し上げられた」と分析した。
原題:Apple Increased iPhone Shipments 10% in Bid to Counter Tariffs
(抜粋)
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