金融やビジネスのキーパーソンの“声”をフレッシュに伝える番組「CROSS DIG 1on1」。
今回は「米中貿易戦争と世界経済の行方」について。
トランプ政権は10日、中国に対する「相互関税」の税率を84%から125%に引き上げたと発表しました。合成麻薬の流入を理由に課している20%と合わせて、追加関税は145%になると説明しています。
一方、これに対する報復措置として、中国政府は11日、アメリカからの全ての輸入品に対する追加関税を125%に引き上げると発表しました。12日から発動するということです。
中国経済は外需の厳しさに加え、若者の雇用問題や不動産不況により個人消費も伸び悩み、構造的な問題を抱えています。
両国の対話チャンネルが少ない状況で、どのような落としどころがあるのか、第一生命経済研究所の西濵徹さんと世界経済への影響などについても深掘りします。
◆出演◆
▼西濵徹
第一生命経済研究所 経済調査部 主席エコノミスト
一橋大学経済学部卒業。
2001年4月国際協力銀行(JBIC)入行。同行では、ODA部門(現、国際協力機構(JICA))の予算折衝や資金管理、アジア(東アジア・東南アジア・南アジア・中央アジア)向け円借款の案件形成・審査・監理、アジア・東欧・アフリカ地域のソブリンリスク審査業務を担当。
2008年1月 第一生命経済研究所入社。2011年4月 主任エコノミスト。2015年4月より現職。
専門分野はアジア、中東、アフリカ、ロシア、中南米など新興国のマクロ経済・政治分析
▼竹下隆一郎
朝日新聞を退社後、2016年から2021年6月までハフポスト日本版編集長。2021年8月にビジネス映像メディアPIVOTの創業メンバーに。2024年11月よりTBSテレビ特任執行役員、「TBS CROSS DIG with Bloomberg」のチーフコンテンツオフィサーを務める。