(ブルームバーグ):人間のような自然な発話ができる人工知能(AI)音声アシスタントを開発したスタートアップ、Sesame AI(セサミAI)は評価額10億ドル(約1500億円)余りでの資金調達を目指し、複数の投資家と協議を進めている。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。
非公開情報を理由に関係者が匿名で明らかにしたところでは、Sesameはこの資金調達ラウンドで2億ドル強を調達しようとしている。セコイア・キャピタルとスパーク・キャピタルがこのラウンドを共同で主導する方向で協議中だという。協議はまだ最終決定に至っておらず、細部が変更される可能性もあると関係者は述べた。
Sesameは仮想現実(VR)ヘッドセットメーカー、オキュラスの共同創業者ブレンダン・アイリブ氏と、拡張現実(AR)スタートアップ、Ubiquity6の共同創業者アンキット・クマール氏が2023年に設立した。オキュラスは現在、メタ・プラットフォームズ傘下。Ubiquity6は21年にチャットアプリのディスコードに買収された。
アイリブ氏とスパークにコメントを求めたが返答はなかった。セコイアの広報担当者はコメントを控えた。この資金調達ラウンドについては、ジ・インフォメーションが先に一部詳細を報じていた。
Sesameは同社の目標について、会話が本物で自分が理解され、評価されているとユーザーが感じる魔法のような「音声プレゼンス」の実現だとしている。共同創設者らは、「単にリクエストを処理するだけでなく、本物の対話を行う会話のパートナーをわれわれは創り出している」と説明した。
ベンチャーデータベースのクランチベースによると、Sesameは先に、アンドリーセン・ホロウィッツが主導したシリーズAラウンドで4750万ドルを調達した。
原題:Sequoia in Talks to Back Oculus Co-Founder’s AI Voice Startup(抜粋)
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