(ブルームバーグ):21日の欧州債券市場は、英国の財政赤字が予測を上回るペースで拡大していることが示されたことを受け、英国債利回りが2日連続で上昇し、欧州や米国の低パフォーマンス銘柄を下回った。
英国債の利回りは長期債を中心に上昇し、30年債利回りは9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)高い5.31%となった。2年債利回りは2bp上昇して4.26%と、週ベースでは約2カ月ぶりの高さで1週間を終えた。
来週は、英国で消費者物価指数(CPI)、春季財政報告、次年度の国債発行枠など、多くのデータや発表が予定されており、国債トレーダーは対応に追われることになる。
ドイツ2年債利回りは4bp低下し2.13%と、5日以来の低水準となった。一方、10年債利回りは2bp低下して2.77%だった。
欧州株は貿易関税や経済状況に対する不安感から、2日続落した。
ストックス欧州600指数は0.6%下落で取引を終えた。英ロンドン・ヒースロー空港の閉鎖が航空会社の株価に影響し、旅行・レジャー部門は最も下げ幅が大きかった。テレコム株は好調で、スウェーデンの通信会社テレ2は、JPモルガンが投資判断を「オーバーウエイト」に引き上げたことで、3.5%上昇した。
3月21日の欧州マーケット概観(表はロンドン午後6時現在)
原題:Gilts Bear Steepen on UK Borrowing Overshoot: End-of-Day Curves、European Stocks Decline as Airlines Fall on Heathrow Closure(抜粋)
--取材協力:Michael Msika、Sagarika Jaisinghani.もっと読むにはこちら bloomberg.co.jp
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