(ブルームバーグ):21日の東京外国為替市場の円相場は一時1ドル=149円台前半に下落。日本株の上昇を受けてリスク選好の円売りが優勢だ。朝方発表された2月の全国消費者物価指数(CPI)は予想を上回り、円を下支えしている。
外為どっとコム総合研究所の神田卓也調査部長は、きょうの日本株が意外に堅調なため、リスクオン的な円売りが出たと分析。2月の全国CPIは、コア指数が3カ月連続で3%台と日本銀行の利上げ観測を後押ししやすいが、「利上げが5月に前倒しされるような状況でもない」とし、円買いは一時的との見方を示した。
2月の全国CPI(生鮮食品を除くコア)は前年比3.0%上昇と、市場予想(同2.9%上昇)を上回った。日銀の植田和男総裁は19日の会見で、追加利上げのタイミングはデータ次第とオープンな姿勢を示していた。
SBIリクイディティ・マーケットの上田真理人金融市場調査部長は、今の日銀の政策見通しは海外要因が大きく、CPIだけで早期利上げ観測が高まることはないが、植田総裁の会見は「関税の影響が見えれば、5月の利上げの可能性も否定しないタカ派的な印象だった」と言う。
円相場は日本が祝日休場だった20日に一時148円18銭と14日以来の高値を付けた。米連邦公開市場委員会(FOMC)が経済成長率の見通しを大幅に引き下げた一方、インフレ見通しは引き上げ、米景気懸念が強まった。トランプ米大統領が金融当局は利下げすべきだと発言したこともドル売り・円買いを促した。

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