(ブルームバーグ):米アルファベット傘下のグーグルは18日、サイバーセキュリティーの新興企業、Wiz(ウィズ)を320億ドル(約4兆8000億円)で買収することで合意した。全額現金で取得する。これはアルファベットにとって過去最大規模の買収となる。
両社が発表した声明によると、Wizは取引完了後、グーグル・クラウド部門に加わる。買収成立には規制当局の承認が必要で、来年の完了を見込むとしている。
アルファベットは昨年、230億ドルでの買収をWizに提案。だが、Wizは新規株式公開(IPO)を模索する方がより高い価値を生み出せると判断し、買収案を拒否していた。規制上の問題を巡る懸念も買収拒否の決定に影響を与えた。
今回の買収により、グーグルのクラウド事業は顧客に新たなセキュリティー製品を提供できるようになる。Wizはあらゆるプラットフォームに対応するクラウド専門のサイバー防衛ツールを提供。企業の複雑なクラウド環境で脅威を特定し、優先順位付けを行うサービスを手がける。
両社によると、Wizの製品はクラウド事業でグーグルと競合するアマゾン・ドット・コムやマイクロソフト、オラクルを含む主要なクラウドプラットフォームで引き続き利用できる。
原題:Google Agrees to Buy Cloud Security Firm Wiz for $32 Billion (1)(抜粋)
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