(ブルームバーグ):米保険・投資会社バークシャー・ハサウェイの株式買い増しを好感し、18日の東京株式市場で5大商社株が買われている。
三菱商事、丸紅、三井物産、伊藤忠商事、住友商事はいずれも4%を超える上昇となっている。財務省への17日の提出書類によると、バークシャーによる5社の保有比率の平均は1%強増えて約9.3%となった。
バークシャーは当初、5社の株式保有率を10%未満で維持することで合意。バークシャーを率いるウォーレン・バフェット氏が2月の株主への年次書簡で、5社の持ち株を「非常に長い期間」をかけて増やす考えを示して以来、投資家の間ではバフェット氏の次の動きに注目が集まっていた。
野村アセットマネジメントの石黒英之チーフ・ストラテジストは、バークシャーによる買い増しは「長期に安定して稼ぐという商社の事業ポートフォリオが評価されている」ことの表れだと指摘。商社株の上昇はまだ終わっていないというバフェット氏からの「アナウンス」であり、「日本株は割安感があるというメッセージでもある」との見方を示した。
5社の株価は昨年5月から7月にかけて高値を付け、その後は停滞している。

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