(ブルームバーグ):ヘッジファンドの米ミレニアム・マネジメントは、モナコ公国で数週間以内にトレーディング業務を開始する準備を進めている。世界屈指の富裕層に照準を定め、地中海に面したタックスヘイブン(租税回避地)に進出する金融企業に加わる。
最近までメイブン・セキュリティーズに勤務していたジアド・ケルバージュ氏が、ミレニアムのモナコ拠点1人目のポートフォリオマネジャーとして赴任しチームを編成する予定だと、事情に詳しい関係者が匿名を条件に語った。
また、関係者によると、イジー・イングランダー氏が率いるミレニアムは現地での支店開設の承認を申請している。
同社の広報担当者はコメントを控えた。ケルバージュ氏はSNSのリンクトインを通じたコメント要請に応じなかった。
ミレニアムはトレーダーの勤務地の希望に基づいてオフィス開設場所を決定することもあると、関係者の1人が述べた。
多くの大富豪が、カジノや華やかなイベント、低い税率で知られるモナコに自宅を所有。ゴールドマン・サックス・グループは2022年前半にモナコでのオフィス開設許可を得た。ヘッジファンドのキャクストン・アソシエーツも、この小国家で事業を展開している。
モナコでは通常、所得やキャピタルゲインに課税されることはなく、急勾配で蛇行する道路を走るフォーミュラ1(F1)レースのほか、世界最大級のヨットショーの開催地としても知られている。
原題:Millennium to Open in Monaco With Kerbage as First Trader (1)(抜粋)
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