ロンドン証券取引所グループ傘下(LSEG)の指数提供会社FTSEラッセルは3日、ユーロ建てと米ドル建てで取引されている株式について英国の主要指数への組み入れを認めると発表した。ロンドンへの上場誘致につながる可能性がある。

新規上場企業が上場後数日以内に指数に組み入れられるよう「ファーストエントリー基準」も引き下げる。これらの変更は、今年9月の指数見直しから適用。ロンドン市場が上場企業誘致・維持に苦戦する中での取り組みとなる。

FTSEラッセルのグローバルポリシー責任者、デービッド・ソル氏は「2つの変更によって、FTSE英国指数シリーズは、現在および今後ロンドンで上場可能な企業を、従来よりもタイムリーかつ正確に反映する」と発表資料でコメントした。

ブルームバーグ・ニュースは昨年11月、LSEGが外国企業の上場誘致に向け、英ポンド建て以外の株式を含めるため英指数のルール変更を検討していると報じていた。

英国は以前、新規株式公開(IPO)の実績が金額ベースで欧州トップだったが、昨年はIPOによる資金調達額が10億ドル(約1500億円)にとどまり、マレーシアやオマーンなどの新興国市場を下回った。

原題:FTSE Russell Allows Euro, Dollar Stocks to Join UK Indexes(抜粋)

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