米国の確定拠出型年金401kで残高が100万ドル(約1億5000万円)以上のミリオネアの数は急速に増加している。

フィデリティ・インベストメンツによれば、株価上昇を背景に、残高が100万ドル以上の401k口座は2024年に27%増の53万7000口座となった。

 

老後のために貯蓄している人は、S&P500種株価指数の24年のトータルリターンが25%になったことから恩恵を受けた。23年のリターンは26%だった。ただ、2年連続でリターンが20%超となったのは1871年以降で10回に過ぎないにもかかわらず、大半の米国人が快適な老後を送れるか依然として懸念していることが、調査に次ぐ調査で示されている。

米国人の約6割が401kを利用可能だが、大部分の口座の残高は100万ドルを大きく下回る。実際、フィデリティの年末時点の平均残高は13万1700ドルだった。ただ、拠出率はほぼ変わらずに推移している。

フィデリティのソートリーダーシップ担当バイスプレジデント、マイケル・シャムレル氏は「人々は経済や生計費上昇、インフレ加速を懸念しているため、私生活の金銭面で何らかの変更を行っている可能性が高いと考えられる。ただ、退職後の蓄えを減らしているわけではないと見受けられる」と指摘した。

原題:Number of 401(k) Millionaires Rose 27% in 2024, Fidelity Says (1)(抜粋)

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