林官房長官は、去年1年間に生まれた子どもの数が9年連続で過去最少を更新したことについて、「多くの方々の子どもを産み育てたいという希望が実現しておらず、少子化に歯止めがかかっていない」との認識を示しました。

林官房長官
「多くの方々の子どもを産み育てたいという希望が実現しておらず、少子化に歯止めがかかっていないものと考えております」

厚生労働省によりますと、去年1年間に生まれた子どもの数は日本で生まれた外国人を含む速報値で72万988人となり、統計を始めた1899年以来、過去最少を更新しました。

林官房長官はきょうの会見で、政府として、▼児童手当の拡充など子育てに係る経済的支援の強化や、▼若い世代の所得向上、▼地方自治体が行う出会いの機会の場の提供への支援などに取り組んでいると説明しました。

そのうえで、「希望する誰もが子どもを持ち、安心して子育てができる社会の実現に向け施策を推進していく」と強調しました。