イタリアのアニェッリ家は高級スポーツ車メーカー、フェラーリの持ち株約30億ユーロ(約4700億円)相当を売却する。米国での新規株式公開(IPO)以降、同社の時価総額は10倍強に膨らんでいる。

26日の発表資料によれば、アニェッリ家の投資会社エクソールがフェラーリ普通株700万株の売却を目指している。今後も筆頭株主にとどまり、議決権の30%程度を保持する見通しだ。

資料によると、今回の売却は発行済み株式の約4%に相当し、機関投資家向けに短期間で発行条件などを決めるアクセラレーテッド・ブックビルディング方式で実施される。ゴールドマン・サックス・グループとJPモルガン・チェースが共同でグローバルコーディネーターとブックランナーを務める。

26日の米株式市場で、フェラーリ株は前日比4.9%安で取引を終了。昨年11月以来の下落率となった。

エクソールは、株式売却で得た資金を「規模の大きい」新規買収や10億ユーロ規模の株式買い戻しに充てる方針。

一方、フェラーリはエクソールの放出分の最大10%、3億ユーロ相当の株式を取得すると発表した。

原題:Agnellis to Sell €3 Billion Ferrari Stake, to Keep Control (1)(抜粋)

--取材協力:Pablo Mayo Cerqueiro.

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