(ブルームバーグ):米ボーイングは小型長距離軍用ドローン(無人機)を手掛ける防衛子会社Insituの売却に向けてアドバイザーを起用したと、協議に詳しい複数の関係者が明らかにした。同社は中核事業である民間航空機と防衛部門に直接関連しない事業の売却を検討している。
協議は社外秘だとして関係者が匿名で語ったところでは、ボーイングが2008年に買収したInsituに、プライベートエクイティー(PE、未公開株)投資会社などが関心を寄せている。同社製ドローンはウクライナ軍に使用されており、事業価値は約5億ドル(約750億円)となる可能性があるとジェフリーズのアナリストはみている。
Insituの潜在的な価値や売却協議について、ボーイングの広報担当者はコメントを控えた。
ボーイングのケリー・オートバーグ最高経営責任者(CEO)は1月の決算発表時の電話会議で、広範囲にわたるポートフォリオの見直しを完了し、今後数カ月から1年の間に非中核事業を売却する計画だと説明した。ブルームバーグの報道によると、売却対象の資産にはナビゲーション部門のジェプセンも含まれている。
原題:Boeing Seeks Buyers for Insitu Drone Unit in Push to Shed Assets(抜粋)
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