ビデオ会議サービスの米ズーム・コミュニケーションズが24日発表した2026年1月通期の売上高見通しは市場予想を下回った。製品ラインアップ拡大が売り上げの急増をもたらすとの楽観的見方が後退した。

同社の発表によれば、通期の売上高は約47億9000万ドル(約7200億円)の見通し。一部項目を除いた1株利益は5.34-5.37ドルと見込んでいる。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想平均は、調整後の売上高が48億1000万ドル、1株利益が5.37ドルだった。

ズームは電話システム、コンタクトセンターアプリケーション、人工知能(AI)アシスタントなど、新たなツールを提供することでユーザー層の拡大を目指している。特にマイクロソフトとの厳しい競争に直面していることから、投資家はこの取り組みが奏功する兆しを待っていた。

同社株は24日の時間外取引で一時約2%安。決算発表前の時点では、過去12カ月で28%上昇していた。

今回の見通しは、ズームの売上高回復の持続可能性に疑問を投げかける形になったと、ブルームバーグ・インテリジェンス(BI)のアナリスト、ジョン・バトラー氏が指摘した。

24年11月-25年1月(第4四半期)の売上高は3.3%増の11億8000万ドルと、アナリスト予想平均と一致。一部項目を除いた1株利益は1.41ドル。市場予想平均は1.31ドルだった。

原題:Zoom’s Weak Outlook Suggests Slow Payoff From New Products (2)(抜粋)

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