(ブルームバーグ):米金融当局が重視するインフレ指標は短期的により速いペースで上昇し、金利を長期にわたって高水準で維持するよう当局に促すと、エコノミストはみている。
ブルームバーグが実施した最新のエコノミスト調査によると、食品とエネルギーを除いた米個人消費支出(PCE)コア価格指数は1-3月(第1四半期)に2.6%上昇すると予想されている。前月時点では2.5%上昇が見込まれていた。PCE総合価格指数と米消費者物価指数(CPI)も今年はより速いペースで上昇するとみられている。
これに伴い、米連邦公開市場委員会(FOMC)は7月まで追加利下げを実施しないとエコノミストは予想。前回調査では5月と見込まれていた。
今週公表された1月FOMC会合の議事要旨では、根強いインフレと経済政策の不確実性を背景に、当局者が金利を据え置く構えを表明していたことが明らかになった。
ビル・アダムズ氏らコメリカ・バンクのエコノミストは「長期金利は今年、平均すると現行水準付近になる。関税によるインフレや雇用市場の過熱、議会が減税を延長することによる財政刺激を金融市場が見込んでいるためだ」と分析した。
今回の調査は91人のエコノミストを対象に、2月13-19日に実施された。経済成長率が短期的により高くなるとの見通しも示された。
原題:US Inflation Seen Higher, Fed Cuts Later in Economist Survey(抜粋)
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